中国の対外投資、1─8月は前年比41.8%減 対中投資は0.2%減

2017年9月14日(木)14時40分

[北京 14日 ロイター] - 中国商務省が発表した1─8月の中国の対外直接投資(ODI)は金融を除くベースで、前年比41.8%減の687億2000万ドルとなった。

商務省は「無分別」な投資が効果的に抑制されていると説明した。

中国政府は、投機的な資本流出を抑制している。7月は44.3%の減少だった。

商務省は8月単月の数字は明らかにしなかった。

ロイターの算出によると、8月単月のODIは24.8%減の115億2000万ドル。

国務院は今年8月、不動産・ホテル・娯楽・スポーツクラブ・映画産業への海外投資を制限する方針を示した。

中国の大連万達集団(ワンダ・グループ)は先月、英ロンドンのナイン・エルムズ地区にある物件「ナイン・エルムズ・スクエア」を取得する計画を断念したことを明らかにしている。

商務省によると、習近平国家主席が提唱する現代版シルクロード構想「一帯一路」に関係する52カ国へのODIは、1─8月に85億5000万ドルと、全体の12.4%を占めた。

1─8月の中国への海外直接投資(FDI)は前年比0.2%減の5479億4000万元(836億6000万ドル)だった。

内訳では、ハイテク製造業への投資が15%増、ハイテクサービス業への投資が21.4%増だった。

8月単月のFDIは9.1%増の625億2000万元となった。

1─7月は1.2%減少していた。

*内容を追加しました。

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