中国の8月鉱工業生産は前年比+6.0%、予想下回る

2017年9月14日(木)13時16分

[北京 14日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した8月の鉱工業生産は前年比6.0%増、1─8月期の固定資産投資は前年比7.8%増で、予想を大幅に下回った。

ロイターがまとめたアナリスト調査では、鉱工業生産は前年比6.6%増加し、7月の6.4%増から伸びが加速すると予想されていた。

ロイター調査によると、1─8月の固定資産投資のアナリスト予想は前年比8.2%増となっていた。1─7月実績は8.3%増だった。

8月の小売売上高は前年比10.1%増加した。7月の同10.4%増から伸びが鈍化、アナリスト予想の同10.5%増を下回った。

1─8月の民間投資の伸び率は6.4%で、1─7月の6.9%から減速した。中小の民間企業が依然として、資金調達に苦慮していることが示された。民間投資は、中国の投資全体の約60%を占めている。

キャピタル・エコノミクスは「厳しい金融情勢が引き続き信用の伸びを圧迫しており、今後数四半期において経済活動の一段の鈍化が予想される」と指摘した。

統計局は、気温の高さと「構造的な調整」が前月の鉱工業生産の重しになったとし、経済は引き続き着実に改善していると述べた。

*内容を追加しました。

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