ECB、金融緩和で「安定した」政策運営維持すべき=プラート理事

2017年9月14日(木)06時29分

[フランクフルト 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の首席エコノミストを務めるプラート専務理事は13日、成長見通しが明るくてもECBは金融緩和の実施にあたり「安定した」政策運営を維持すべきとの考えをあらためて示し、慎重なトーンをにじませた。

プラート氏は「先行きのインフレに関する基本シナリオは依然として非常に緩和的な金融状況に大きく付随するもので、それは現在の緩和政策スタンスに相当程度、依存していることを意味する」とした上で「したがって安定した運営を維持することが、インフレを金融政策目標に耐久的に収れんさせる上で引き続き重要となる」と語った。

インフレ指標については「過度に振れが大きく、基調的な物価圧力を示す指標は引き続き精細を欠く」としたほか、インフレ期待はなおECBの目標である2%弱の水準と整合する動向にはなっていないとの見解を示した。

関係筋は前週ロイターに対し、ECBが7日の理事会で、次のステップは資産買い入れ縮小とすることで幅広く合意し、10月26日の次回理事会で決定を行う公算が大きいことを明らかにした。

同時に、刺激策を解除しつつも、緩和政策は長期間維持し、正常化プロセスは緩やかなペースで進める方針でも合意したことがわかっている。

*内容を追加しました。

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