ユーロ圏、今後の危機に備えた基金の創設検討=ESM責任者

2017年9月13日(水)20時39分

[ロンドン 13日 ロイター] - 欧州安定メカニズム(ESM)の責任者、クラウス・レグリング氏は、ユーロ圏が今後ギリシャ債務危機のようなショックに対応できるよう、万一に備えた基金について協議を開始したことを明らかにした。

英シンクタンクの王立国際問題研究所で12日に発言した内容が13日に公表された。

レグリング氏は「この機能を果たす限定的な財政能力に関する議論が始まった」と述べた。

また、このツールは債務の共通化などをせずに設計できるとした。

ユーロ圏当局者らは基金の創設時の規模について、約1000億─2000億ユーロ(1197億4000万─2394億8000万ドル)を提案している。

レグリング氏は、長期的には「欧州安全資産」の開発も可能としたが、ある程度の債務共通化が必要になるだろうと指摘した。

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