英企業は「小幅な」賃上げ計画、不透明感が長期投資の重し=英中銀

2017年8月9日(水)20時26分

[ロンドン 9日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が9日公表した報告書によると、より厳しい採用状況にもかかわらず、英企業が計画している賃上げ率は2─3%と小幅にとどまることが分かった。

また報告書では、先行き不透明感が長期的な投資計画の重しになっていることが示された。

中銀の地方担当者は報告書で、製造業者は輸出が増加しているとし、追加雇用よりも自動化や生産性の向上を通じて需要に対応する考えを示したと指摘した。

報告書はまた、消費支出の伸びは物価上昇を受けて一段と鈍化し、より安価な製品やブランドを選ぶ消費者も一部でみられたと指摘した。

報告書は6月から7月半ばに英企業を対象に実施された調査に基づく内容で、中銀が先週に金利据え置きを決定した際に考慮された。

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