VW第2四半期営業益2倍以上に、コスト削減と中核ブランドが寄与

2017年7月27日(木)19時14分

[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は、グループの第2・四半期営業利益が45億5000万ユーロ(53億4000万ドル)となり、前年同期の19億ユーロから2倍以上増えたと発表した。

ロイター調査によるアナリスト予想(44億9000万ユーロ)も上回った。コスト削減と利幅の大きい中核ブランドの新モデルが寄与した。

VWブランドの利益は12%増の9億0700万ユーロ。コスト削減、研究開発や生産部門の改善、利幅の大きい複数のスポーツタイプ多目的車(SUV)を発売したことが背景。営業利益率も前年同期の2.9%から4.4%に上昇し、最低4%としていた2020年目標を早くも達成した。

VWのフランク・ウィッター最高財務責任者(CFO)は、英政府がガソリン車とディーゼル車の新規販売を2040年から禁止すると発表したことについて「われわれは自動車業界の変革に対処する十分な財務基盤を有していると確信している」と述べた。

また、VWは今回、ディーゼル車を巡る排ガス不正問題に関連して新たな引当金を計上しなかった。これまでに引当金は226億ユーロに達していた。

VWは今年通年について、売上利益率が6─7%とする見通しを据え置いた。

売上高については、前年比で4%以上増えるとの見通しを示した。従来は最大で4%増になると予想していた。

2016年は売上利益率が6.7%、売上高が過去最高の2170億ユーロだった。

緩やかな拡大を目指すとする通年の販売台数目標も維持した。

*内容を追加しました。

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