ユーロ圏インフレ率見通し、従来予想から低下=ECB調査

2017年7月21日(金)18時06分

[フランクフルト 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が21日に公表した調査によると、ユーロ圏のインフレ率は従来予想より大幅に鈍化する可能性がある。一方、域内総生産(GDP)の伸びと失業率の低下は従来予想より大幅になる可能性がある。

ECBは政策決定の際にこの調査を考慮する。

調査会社56社の回答に基づくと、2017年のユーロ圏インフレ率見通しは1.5%、18年は1.4%、19年は1.6%で、いずれも3カ月前に実施した前回調査から0.1%ポイント低下した。5年後の長期インフレ見通しは前回と変わらず1.8%だった。

ECBは、長期インフレ見通しに対するリスクは引き続き下向きだと指摘した。

コアインフレ率の見通しは2017年が1.1%と、従来予想の1.0%から上昇。18年は1.3%、19年は1.5%、長期見通しは1.7%で、いずれも前回調査から横ばいだった。

ECBは「2017年の予想を引き上げた回答者の間では成長見通しの改善を理由に挙げる傾向が見られた」とした。

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