中国GDP、第2四半期は予想上回る6.9%増 投資と消費が堅調

2017年7月17日(月)14時39分

[北京 17日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は、前年同期比6.9%増と予想をわずかに上回った。伸び率は第1・四半期と同じだった。鉱工業生産と消費が上向いたほか、投資が引き続き堅調となった。

ロイターがまとめたアナリスト予想は6.8%増だった。

前四半期比では1.7%増となり、予想と一致。第1・四半期の1.3%増から加速した。

今年に入ってからの中国の経済成長率は、輸出が回復し、建設業界の活況が続く中、予想を上回り続けている。ただ、多くのアナリストは住宅価格抑制策や債務の急速な拡大が経済成長に影響を与えるとして、年内に中国経済は勢いを失うとみている。

国家統計局は声明で「全体として、中国経済は上半期に安定的な前進を続けたが、国際的な不安定さや不透明感が依然として比較的大きいほか、国内の構造的な不均衡が残っている」と指摘した。

17日に公表されたその他の中国経済指標をみると、6月の鉱工業生産は前年比7.6%増で、3カ月ぶりの大幅な増加率となった。1─6月の固定資産投資は前年比8.6%増。いずれも予想を上回った。

6月の小売売上高は前年比11.0%増となり、増加率は2015年12月以来の大きさで、アナリスト予想の10.6%を上回った。

6月の鉄鋼生産は5.7%増の7323万トン。価格上昇を受け利益を上げようとした製鉄所が生産を拡大した。

コモンウェルス証券(シドニー)の首席エコノミスト、クレイグ・ジェームス氏は「(今回のデータは)世界経済にとってもポジティブだ。インフレ圧力は抑えられており、政策の緩和も引き締めも必要なく、中国人民銀行(中央銀行)は様子見姿勢を継続するだろう」と述べた。

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