中短期国債の「流動性供給」増額案、財務省がPD懇で提示

2017年6月28日(水)18時41分

[東京 28日 ロイター] - 財務省は28日、7─9月の流動性供給入札について、残存1年超5年以下の発行額を1回あたり3000億円に増額する実施案を国債市場特別参加者会合で提示した。29日の国債投資家懇談会での議論も踏まえ、正式に決める。

これまで1回あたり2000億円としてきた同年限の追加発行額について、7月と9月に予定している入札で、それぞれ1000億円増やす。日銀による大規模な国債購入で、金融機関が日銀から国債を借り入れる「補完供給」が急増する現状に対応する。

中短期債の追加供給を増やすのと合わせ、7月の入札で2年377回債を、9月の入札では2年379回債と5年132回債を対象とする案も示した。残存15.5年超39年未満の国債は4000億円に減額し、流動性供給の総額そのものは変えない。

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