中国版ベージュブック、第2四半期は景気回復続く

2017年6月28日(水)09時00分

[北京 28日 ロイター] - チャイナ・ベージュブック(CBB)インターナショナルの調査によると、第2・四半期の中国経済は企業の利益増加や雇用拡大を背景に回復が続いた。ただ、企業によるレバレッジ解消(負債圧縮)が先行きのリスクだという。

国内企業数千社を対象にした四半期調査によると、不動産部門は減速した一方、製造業は一段と改善し、小売・サービス部門は第1・四半期の厳しい状況から回復した。また、コモディティー(商品)部門は一部で価格が弱含んだものの、アルミを中心に想定外の好調さを示した。

ただ、多くの企業はキャッシュフローがマイナスとなっており、第2・四半期の在庫水準も調査開始以来最高となるなど、先行きへの懸念材料もある。

CBBは調査報告書で、レバレッジ解消や金利上昇に伴い中国企業が今後厳しい状況に直面する可能性を指摘。「金利が再び低下しなければ企業活動は現在の水準から一転し、崖っぷちに立たされることになる」と警鐘を鳴らした。

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