EU、ロンドンにある銀行・医薬品当局の本部移転先を秋に決定

2017年6月23日(金)10時21分

[ブリュッセル 22日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、英国のEU離脱に伴いロンドンからの移転が必要な欧州銀行監督局(EBA)と欧州医薬品庁(EMA)の本部の移転先について、今年秋に決定する見通し。

英国を除くEU加盟27カ国の大半は、EBAとEMAの本部誘致に関心を示している。2つの機関の職員は1000人を超え、移転による経済効果が期待できる。

22日のEU首脳会議で合意した移転先決定の手続きによると、各国は7月末までに候補都市を提出、欧州委員会が9月までに候補を審査、この審査を踏まえてEU首脳が10月の次回首脳会議で決定するという流れ。

これに先立ち、フランスとドイツは22日、両国がEBAとEMAの本部を分け合うことで合意したとする独週刊誌ビルトシャフツ・ボッヘの報道を否定。同誌は、両国はEBAを独フランクフルトに、EMAを仏リールに移転させる計画だと伝えていた。

EMA本部の誘致には、バルセロナ、ミラノ、コペンハーゲン、ダブリンなどが関心を表明。EBAの移転先では、フランクフルト、パリ、アムステルダム、ウィーン、リヨン、ストラスブールなどが争っている。

移転先の選定基準には、都市のインフラ、交通網、職員家族の雇用、域内におけるEU機関の配置状況などが含まれる。

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