5月米消費者信頼感低下、労働市場データは完全雇用示唆

2017年5月31日(水)04時21分

[ワシントン 30日 ロイター] - 米コンファレンス・ボード(CB)が発表した5月の米消費者信頼感指数は117.9と、前月の119.4(下方改定)から低下した。予想の119.8も下回った。

だが指数は、労働市場の堅調さに依然として支えられている。3月には124.9と、16年ぶりの高水準をつけていた。

現況指数は140.7と、前月の140.3からやや上昇。期待指数は102.6と、105.4から低下した。

雇用関連では、就職困難に関する指数が18.2と、前月の19.4から低下した。

雇用が十分、および就職困難とする回答データから算出される「労働市場の格差」は、2001年以降で2番目に強い数字となった。

RDQエコノミクスのチーフエコノミスト、ジョン・ライディング氏は「イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は過去に、この労働市場の格差を失業率を確認する手段として活用していた。今月のデータは、米経済がFRBの考える完全雇用に達したとの確証を議長をはじめとするFRB当局者に提供することになるだろう」と話す。

1年先のインフレ期待は4.7%と、前月から横ばいとなった。

*内容を追加して再送します。

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