前場の日経平均は続伸、先物主導で上げ幅拡大

2017年5月25日(木)11時55分

[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前日比106円12銭高の1万9849円10銭円となり、続伸した。24日に公表された5月分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨は、委員会メンバーが追加利上げにハト派的な姿勢と受け止められた。米長期金利は低下、ドル安/円高がやや進行し、日経平均は小幅安で寄り付いた。その後は方向感のない値動きが続いたが、前場中盤以降に先物主導で買いが入り、指数は上げ幅を拡大した。

セクター別では倉庫・運輸、情報通信、電気・ガスなど内需関連がしっかり。半面、鉱業、鉄鋼など資源関連株が弱含んだ。

プラスに転じた後の急上昇に関し市場からは「GLOBEX(シカゴの24時間金融先物取引システム)のS&Pミニ先物に買い入り、日本株も追随した」(外資系証券トレーダー)との声が聞かれた。ソフトバンク、ファナックの2銘柄で約57円指数を押し上げた。

25日発売の週刊文春が加計学園(岡山市)の獣医学部新設計画を巡る記録文書について前文部科学省事務次官が「文書は間違いなく本物だ」と述べたとする記事を掲載するとの報道があった。市場からは「一応気にしてはいるが、先物で売られるようなこともなく、とりあえず横においておくという程度。警戒していたらここまで買いは入らない」(野村証券エクイティ・マーケットアナリストの佐藤雅彦氏)との見方が出ていた。

東証1部騰落数は、値上がり1009銘柄に対し、値下がりが821銘柄、変わらずが183銘柄だった。

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