国内シェア2位確実に、新型リーフを今年後半に投入=日産副社長

2017年5月24日(水)20時58分

[横浜市 24日 ロイター] - 日産自動車のダニエレ・スキラッチ副社長は24日、本社での会見で、三菱自動車との連携により軽自動車も強化し、目標とする日本での市場シェア2位を確実に達成したいとの意向を示した。また、電気自動車(EV)の新型「リーフ」の日本での発売については今年後半になると明らかにした。

同副社長は、ミニバン「セレナ」とEV技術を活用したハイブリッドタイプの小型車「ノートe―POWER」の販売好調により、登録車でのシェアは「すでに2位になっている」と指摘、自社の戦略は「正しい」と評価。その上で、2016年度は三菱自の燃費不正問題の影響で、同社から供給を受ける軽の販売が低迷したが、現在はアライアンスを組み、両社で次世代車の検討に入っており、「軽にはチャンスが広がっている」として巻き返しに意欲を見せた。

日産自の16年度の日本での新車販売は前年度に比べ2.6%減の55万7490台と5位。軽を除けば2位だった。

一方、同副社長は、新型リーフの価格や日本が最初の投入市場になるかなどの詳細に関しては明言しなかった。同社は新型リーフについて、高速道路の同一車線における自動運転機能「プロパイロット」をセレナに続き搭載し、17年度中の投入をすでに表明。米国では現地時間18日、今年後半に世界で初披露するとしており、今夏にも新たな情報を明らかにするという。

同副社長はグローバルでの販売・マーケティングを統括し、ゼロエミッションビークルとバッテリー事業も担当。4月からは日本・アジア・オセアニア事業の責任者も務めている。

(白木真紀)

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