三菱UFJ銀頭取に三毛副頭取、小山田頭取は体調悪化で1年で退任

2017年5月24日(水)19時06分

[東京 24日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は24日、傘下の三菱東京UFJ銀行頭取に三毛兼承副頭取が昇格し、小山田隆頭取が退任する人事を正式発表した。6月14日付。小山田頭取は昨年4月に就任したばかりで、在任1年という異例のタイミングで退くことになる。

小山田氏から「体調が悪化し、思うに任せない」との申し出があったという。

MUFGの社長兼最高経営責任者(CEO)は引き続き平野信行氏が務める。小山田氏は6月28日付で特別顧問に就く。

記者会見した平野社長は小山田頭取から「体調が悪化し、思うに任せない。このままでは頭取としての職責を果たすことに支障を来しかねないので職を辞したい」という強い申し出があったと説明した。今年2月にも体調が万全ではないとの話があったという。平野社長は「任期途中の辞任であり残念だが、取締役会として健康上の理由であり、やむを得ないと判断した」と述べた。

後任の三毛氏については、2月以降、危機対応プランとして指名・報酬委員会が後継者選定作業に入り、複数の候補者から選んだという。三毛氏は「預貸中心の伝統的商業銀行のビジネスモデルでは持続的成長が難しい。グループの総合力、グローバルなネットワークを最大限に生かす。環境変化の速度が増しており、経営のスピードを上げていかなければならない」と語った。

小山田氏が務めている全国銀行協会会長職は、平野社長が引き継ぐ方向で調整するという。

三毛氏は、小山田氏と同期で1979年に旧三菱銀行に入行。企画部やシステム統合推進部などを歴任。5月まで副頭取として国際部門共同部門長兼米州本部長を務めており、海外業務にも精通している。

*会見の内容を追加しました。

(布施太郎※)

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