米国株式市場は伸び悩み、トランプ氏のロシア疑惑巡る新報道で
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は値上がりしたものの、当初つけた高値からは押し戻されて取引を終了した。トランプ氏のロシア疑惑に関する新たな報道が上値を抑えたという。
ワシントン・ポスト紙は、関係筋の話として、昨年の米大統領選挙でのトランプ陣営とロシアとの関係を巡る捜査で、捜査当局がホワイトハウス高官でトランプ氏に近いアドバイザーを務める人物に関心を示していると報道した。またニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ氏がホワイトハウスで行ったロシア当局者との会合で、コミー前連邦捜査局(FBI)長官の解任によって、ロシアによる米大統領選関与疑惑を巡る捜査に絡む「大きな圧力」が軽減されたと語っていたと報じた。
あるポートフォリオマネジャーは「報道が相場の材料になったことは間違いない。トランプ氏は外遊に出かけることから、同氏がこれからどう対処するのか誰も定かでない」と述べた。ただ株価は全般的にプラス圏を維持しており、市場は過度に心配はしていないようだとも指摘した。
週間では、ダウ平均とS&P500が0.4%安、ナスダックが0.6%安だった。
この日は産油国の協調減産延長期待が広がり、原油先物が2%値上がりするなか、石油株に買いが入った。市場参加者からは企業の好決算が相場の材料になったとの声も聞かれた。
コンピューター支援設計(CAD)ソフト大手のオートデスクは14.7%上昇し、S&Pの値上がり銘柄上位となった。予想を上回る四半期売上高が好感された。農業機械大手ディアは一時122.24ドルと最高値をつけ、7.3%高で終了。四半期利益が予想を上回った。ディアの伸びが後押しとなり、重機メーカーのキャタピラーやゼネラル・エレクトリック(GE)もそれぞれ2.2%、2.4%値上がりした。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は3.13対1だった。ナスダックも1.75対1で上げ銘柄が下げ銘柄を上回った。米取引所の合算出来高は約70億3000万株で、直近20営業日の平均に並んだ。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 20804.84 +141.82 +0.69 20698.28 20857.13 20687.94
前営業日終値 20663.02
ナスダック総合 6083.70 +28.57 +0.47 6070.23 6106.55 6070.23
前営業日終値 6055.13
S&P総合500種 2381.73 +16.01 +0.68 2371.37 2389.06 2370.43
前営業日終値 2365.72
ダウ輸送株20種 8879.19 +60.61 +0.69
ダウ公共株15種 703.27 +2.57 +0.37
フィラデルフィア半導体 1060.77 +11.48 +1.09
VIX指数 12.04 -2.62 -17.87
S&P一般消費財 709.57 +4.12 +0.58
S&P素材 328.42 +2.94 +0.90
S&P工業 566.20 +7.59 +1.36
S&P主要消費財 567.65 +3.03 +0.54
S&P金融 386.54 +3.21 +0.84
S&P不動産 195.79 +1.11 +0.57 <.SPLRCREC
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S&Pエネルギー 498.15 +6.10 +1.24
S&Pヘルスケア 865.83 +2.42 +0.28
S&P電気通信サービス 156.41 +1.26 +0.82
S&P情報技術 944.86 +4.66 +0.50
S&P公益事業 263.02 +0.84 +0.32
NYSE出来高 10.29億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19695 + 95 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 19685 + 85 大阪比
(ロイターデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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