仏次期大統領、極めて難しい決断迫られる=ショイブレ独財務相
2017年5月11日(木)12時32分
[フランクフルト・オーダー(ドイツ) 10日 ロイター] - ドイツのショイブレ財務相は10日、フランスのマクロン次期大統領は「極めて難しい」決断を迫られているとの見方を示し、ユーロ圏の共通予算・財務大臣を含む同氏の提案はEU条約の変更が必要なため実現の可能性は低いと指摘した。
大学で講演したショイブレ氏はまた、「フランスは非常に広大で強固であるため、誰から支援を受けられるかを最大の関心事にすべきではない」と語った。
同氏は、ユーロ圏の共通予算・財務大臣が現実的ではないことを踏まえて、次善の策としてユーロ圏の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)を欧州通貨基金へとさらに改編する案を示した。
ショイブレ氏は欧州中央銀行(ECB)の金融政策について、「ドイツ経済の競争力を勘案すると、ECBの現行の金融政策はやや緩和的過ぎるかもしれない。他のユーロ圏諸国にとっては、緩和的過ぎるということはない」と述べた。
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