弱いGDPで小安い、アマゾンとアルファベットは最高値更新=米国株

2017年4月29日(土)06時42分

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は小幅安で取引を終えた。3年ぶりの低水準となった第1・四半期の米国内総生産(GDP)統計が重しとなり、このところの上げで利益確定の動きが優勢となった。

第1・四半期の米GDP速報値は年率換算で前期比0.7%増と、14年の第1・四半期以来3年ぶりの弱い伸びにとどまり、市場予想の1.2%増にも届かなかった。

米シティ・リサーチが算出するエコノミック・サプライズ指数は昨年11月以来のマイナスとなった。

弱いデータは、成長率の大幅な押し上げを掲げるトランプ米大統領にとっては痛手だ。

ホッジズ・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ゲリー・ブラッドショー氏は「今後数カ月にトランプ政権が政策の法制化を実現できないと市場は幻滅するだろう」と話す。

週間では、ダウが1.9%、S&Pが1.5%、ナスダックが2.3%それぞれ上昇。月間でもダウが1.3%高、S&Pは0.9%高、ナスダックは2.3%高となった。ナスダックは6カ月連続の上昇で、約4年ぶりの連騰記録となる。

決算を好感し、アマゾン・ドット・コムとグーグルを傘下に有する持ち株会社アルファベットはいずれもザラ場で過去最高値を更新。アマゾンは3.4%高の949.59ドル、アルファベットは5%高の935.90ドルまで値を上げた。その後はともに押し戻され0.7%、3.7%それそれ上昇して終えた。

半導体大手インテルは3.4%安。予想を下回る決算が重しとなった。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では下げ銘柄が上げ銘柄を上回り、比率は1.59対1だった。ナスダックも1.76対1で下げ銘柄が上げ銘柄を上回った。

米取引所の合算出来高は約69億4000万株で、直近20営業日の平均である65億5000万株を上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 20940.51 -40.82 -0.19 20987.39 20987.76 20926.75

前営業日終値 20981.33

ナスダック総合 6047.61 -1.33 -0.02 6072.87 6074.04 6040.71

前営業日終値 6048.94

S&P総合500種 2384.20 -4.57 -0.19 2393.68 2393.68 2382.36

前営業日終値 2388.77

ダウ輸送株20種 9097.63 -96.36 -1.05

ダウ公共株15種 704.35 -3.23 -0.46

フィラデルフィア半導体 1005.53 -17.76 -1.74

VIX指数 10.82 +0.46 +4.44

S&P一般消費財 716.73 -3.08 -0.43

S&P素材 333.17 -2.39 -0.71

S&P工業 569.18 -2.44 -0.43

S&P主要消費財 566.54 -0.02 0.00

S&P金融 390.76 -3.71 -0.94

S&P不動産 195.37 -1.17 -0.59 <.SPLRCRE

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S&Pエネルギー 498.95 +0.64 +0.13

S&Pヘルスケア 872.26 +2.05 +0.24

S&P電気通信サービス 160.33 -1.71 -1.05

S&P情報技術 928.33 +3.08 +0.33

S&P公益事業 262.16 -1.17 -0.44

NYSE出来高 10.21億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19235 + 35 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 19215 + 15 大阪比

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