欧州市場サマリー(25日)

2017年4月26日(水)03時54分

[25日 ロイター] - <為替> ドルが対円で2週間ぶり高値の110.84円。仏大統領選第1回投票結果のほか、堅調な米新築住宅販売指標、トランプ政権の税制改革案期待を背景に、リスク選好が高まった。

外為市場:[USD/J]

<ロンドン株式市場> 続伸。投資家は合併・買収(M&A)の動きや企業業績を注視している。

医薬品のヒクマ・ファーマシューティカルズやシャイアーはそれぞれ3.4%と1.4%の値上がり。欧州市場で広く製薬株が値上がりしたことで、連れ高となった。ドイツのヘルスケア大手フレゼニウスが買収の動きを加速させ、ジェネリック(後発医薬品)メーカーの米エイコーンのほか、ドイツ製薬大手メルクの一部事業の買収に向けて交渉を加速していることが材料視された。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 続伸。合併・買収(M&A)の動きや好調な決算が買い材料となった。 STOXX欧州600種指数は5営業日続伸。この日は0.21%上昇した。取引時間中には一時、2015年8月以来の高値水準をつける場面もあった。

オーストリアの半導体AMSは19.6%の急騰。過去最高値を更新した。第1・四半期の収益が予想を上回ったほか、収益の中期目標を引き上げるかもしれないとしたことが好感された。

スウェーデンのトラック大手ボルボは7.6%高。第1・四半期の業績が市場予想を上回った。 フランスの高級ブランド、クリスチャン・ディオールは11.1%高。過去最高値を更新した。LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)を率いる実業家ベルナール・アルノー氏が、同族企業が未保有のディオール株式を取得すると発表したことが好感された。LVMHは3.9%高となった。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> 国債利回りが上昇した。欧州中央銀行(ECB)が6月の理事会で金融緩和策の解除に向け文言の変更を検討しているとロイターが関係筋の話として報じたことが背景。

報道を受け、独10年債利回りは0.39%まで約6ベーシスポイント(bp)上昇。その他のユーロ圏国債利回りもおおむね上昇し、5─9bp高で取引を終えた。

MUFGのストラテジスト、リー・ハードマン氏は「フランスの政治リスクが後退したことで、ECBの政策が注目を集め始めている」とし、この日のロイターの報道は非常にタイミングが良かったとしている。

仏10年債利回りは6bp上昇の0.82%で終了。前日、およびこの日の午前の取引では低下していた。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

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