日航、羽田ーNY線就航が39年ぶり復活 路線開設制限終了で 

2017年4月1日(土)17時15分

[東京 1日 ロイター] - 日本航空は1日、羽田―ニューヨーク(NY)線を約39年ぶりに就航させた。2010年に経営破綻した同社は官民ファンドの企業再生支援機構から3500億円の出資を受けるなど公的支援を受けて再建したため、国から経営面での監視を受け、3月末までは路線開設や新規投資などが実質的に制限されていた。

この羽田―NY線が制限解除後初めての新規路線となる。

羽田―NY線は1日1往復。国際線が成田空港に移った1978年以来の復活となる。羽田は都心に近く、国内線との乗り継ぎも便利だ。NYには午前中のうちに着き、ビジネス、観光ともに旺盛な需要が見込まれている。

植木義晴社長は式典後、記者団に対し、「ほとんどの国内線が同日に乗り継ぎいただける。地方からの方々にもぜひ、この便をお乗りいただきたい」と述べた。

同社は現在、17年から始まる新たな中期経営計画を策定しており、4月28日に発表する。植木社長は新中計について「新しい成長を今まで以上に意識したものにする」と話し、「質の成長と若干、今よりは規模の成長も捉えた中計にできれば、と考えている」と語った。

座席数は244席で、当日の搭乗客は205人。両親と3人で観光旅行でNYへ向かう高本英恵さん(13)は東京都在住。高本さんは初めてのNYで、羽田からのフライトが便利だとして、今回あえてこの日の日航便を選んだという。

NYに赴任するため搭乗する30代男性と20代女性の夫婦は「航空会社の選択肢が増えるのは良いこと」と語った。

全日本空輸も16年10月から羽田―NY線を1日1往復運航している。

*内容を一部修正しました。

(白木真紀)

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