現代自、中国工場の操業停止 政治的緊張が影響か=韓国メディア

2017年3月27日(月)12時38分

[ソウル 27日 ロイター] - 26日付の韓国のオンラインメディアは、現代自動車が中国工場の操業を24日から1週間停止したと報じた。最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備を巡り、中国と韓国の関係が冷え込む中、現代自は主要市場の中国での売り上げに影響が出るのではないか、との懸念が広がっている。

27日のソウル株式市場で、現代自動車は一時3%下落。系列の起亜自動車、現代モービスも軟調となっている。

オンラインメディアの報道によれば、現代自動車の中国合弁会社は、サプライヤーに対して、河北省滄州の工場の操業を3月24日から4月1日まで停止する旨を通告した。生産ラインの点検のためという。現代自のソウルの広報担当者は、現時点ではコメントを出していない。

業界関係者やアナリストは、工場の操業停止について、政治的な緊張感の高まりや、地元企業との競争激化を受けて、中国での売り上げが鈍化、積み上がった在庫を削減するためではないか、と指摘している。

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