インフレ2%超え許容、目標の信頼確保が目的=米連銀総裁

2017年3月25日(土)07時12分

[ワシントン 24日 ロイター] - 米サンフランシスコ(SF)地区連銀のウィリアムズ総裁は24日、米連邦準備理事会(FRB)は長年の物価上昇率の低迷を補うためにインフレ押し上げに取り組んでいるのではなく、2%目標の信頼性の確保を目指しているとの見解を示した。

ブルッキングス研究所で開催されたイベントで述べた。

FRBは先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、インフレ目標は「対称的」とし、目標をやや上回るインフレ率を許容する姿勢を示している。ウィリアムズ総裁はこれについて、インフレ期待の低下を回避するためだと説明した。

インフレ期待が低下すれば、経済の脅威となり、FRBの目標達成が困難になると指摘。

「われわれはインフレ率が2%に回帰し、多少の変動はあっても2%程度で推移することを望む」とした。

その上で、インフレ率が平均して2%程度で推移しない限り、「FRBは2%を目指すとしながら、1.5(%)を目標にしているのではないかとの懐疑的な見方が出始めるリスクがある」とし、目標を達成できなければ、さらに悪化する懸念があると述べた。

*内容を追加して再送します。

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