日産も月末金曜午後3時退社を推進、時差のある海外にも協力要請

2017年2月22日(水)19時04分

[東京 22日 ロイター] - 日産自動車は22日、毎月最終金曜日に午後3時退社を推奨する活動を実施すると発表した。生産に携わる従業員を除く約1万4000人を対象に24日から始める。すでに導入している勤務時間を自分で決めるフレックスタイム制を活用し、柔軟な働き方のさらなる定着を目指す。

消費拡大や働き方改革に向けて安倍政権が官民一体で新たに推進する「プレミアムフライデー」に同社も足並みをそろえた格好だ。

当日午後3時以降は会議をできるだけ計画しないように社内に呼びかけ、時差のある海外の拠点や提携している仏ルノーなどにも配慮を求める。ただ、早帰りで減った労働時間は別の日に働いて埋め合わせる必要があり、所定の総労働時間(1日当たり8時間)は維持する。生産活動に直接従事する約8000人は対象外となる。

自動車業界では、日産と同じく傘下の三菱自動車が生産現場を除いた従業員約8500人に対して導入するほか、トヨタ自動車が東京本社の一部の部署で導入を検討している。ホンダなどはすでにフレックスタイム制を採用しており、制度上、午後3時以降に退社できることになっている。

(白木真紀)

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