米マクドナルド、10─12月国内売上高6四半期ぶり減 競争激化響く

2017年1月24日(火)03時14分

[23日 ロイター] - 米マクドナルドが発表した昨年第4・四半期(12月31日終了)決算は、米国内の既存店売上高が6四半期ぶりに減少した。予想ほど落ち込まなかったものの、2015年10月に開始した終日朝食メニューの新規性が薄れるなか、スーパーマーケットなどの小売業者との競争激化が重しとなった。

米国内の既存店売上高は1.3%減。ただ減少率は、調査会社コンセンサスメトリックスがまとめた1.4%減を下回った。

純利益は約1%減の11億9000万ドル(1株1.44ドル)。1次項目を除く1株当たり利益は1.43ドルと、アナリスト予想平均の1.41ドルを上回った。

総売上高は60億3000万ドルと、5%近く減ったが、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた市場予想の59億9000万ドルは上回った。同社は経営再建戦略の一環として直営店からフランチャイズ店への移行を進めており、10四半期連続の減収となった。

海外の既存店売上高は2.7%増と、伸びはアナリスト予想の2.6%増をやや上回った。英国、中国、日本、および一部の中南米市場の好調が寄与した。

マクドナルドは声明で「2017年も引き続き客足の伸びに注目していく」と表明。RBCキャピタル・マーケッツのアナリストによると、客足はマクドナルドが最も大きな利益を上げている米国で過去4年間に10%以上減少している。

決算発表を受け米株式市場でマクドナルド株は約2%下落。ただ中盤の取引では下落幅はやや縮小している。

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