シンガポールでデリバティブ取引の開始遅れる、障害は5カ月で2度目

2016年12月8日(木)16時33分

[シンガポール 8日 ロイター] - シンガポール取引所(SGX)で8日、日経225先物など一部のデリバティブ取引の開始が通常より2時間以上遅れ、現地時間午前10時(日本時間午前11時)に始まった。

SGXでの取引障害はここ5カ月で2度目。度重なる取引障害は投資家の不信感を招きかねない。

アジアの証券取引所の競争が激化する中、SGXの活性化を図るロー・ブンチャイ最高経営責任者(CEO)に重圧がかかっている。

8日の現物株式の取引は通常通りだった。

SGXは8日の声明で、11月14日に新たなデリバティブ取引・清算システムを導入したと明らかにした上で、「日経225先物の12月限に関連した特定の問題が、日経225先物を含む一部のデリバティブ契約の取引開始を遅らせた。この問題はわれわれの監視プロセスで検出され、ただちに解消された」とコメントした。

SGXは7月にも証券取引を停止しており、このときは取引再開が翌日に持ち越された。

昨年8月には、デリバティブ市場で取引が一時中断。2014年には取引中断が2度起きている。

*内容を追加します。

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