英中銀、性急な利上げはリスク伴う=ハルデーン理事

2016年12月3日(土)03時58分

[ロンドン 2日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のアンディ・ハルデーン理事は2日、性急な利上げはリスクを伴うとし、英中銀がこのほど金融政策の次の動きに関するスタンスを中立的に変更したことは妥当との見方を示した。

ハルデーン理事は講演で、英中銀の現在の金融政策のスタンスについて、「次の動きの方向に何のバイアスもかけておらず、妥当だと考えている」と述べた。

ハルデーン理事は、金利は非常に低い水準にあるため利上げが過ちだったと判断された場合、再利下げする余地は限られているとし、自身が利上げを支持するハードルは高いと説明。「こうしたことが金融政策スタンスを性急に引き締めてはならないとの自分自身の見解の根拠となっている」と述べた。

また、英ポンド相場が過去1年余りに約20%下落したことで来年の英国の経済成長とインフレに大きな影響が及ぶと予想。これによる影響の予想は過小評価されている可能性があると述べた。

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