米国株が小幅続落、クリントン氏のメール問題再燃で

2016年10月29日(土)07時55分

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は小幅続落して取引を終えた。連邦捜査局(FBI)が米大統領選の民主党候補クリントン氏の私用メール問題の捜査を再開すると議会に報告したことで、選挙の先行きが不安視された。S&P総合500種、ダウ平均、ナスダックはそれぞれ一時、取引時間中の最安値に落ち込んだ。S&Pは1時間で1%値下がりした。

サンフランシスコのウェドブッシュ・エクイティ・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、スティーブン・マソッカ氏は「報道を見聞きして大統領選の結果に影響するのではと皆が一瞬パニック状態に陥った。市場はその後冷静さを取り戻し、選挙に影響する内容ではないと理解した」と述べた。

取引時間の前半ではS&Pは0.4%上昇した。朝方発表の第3・四半期の米国内総生産(GDP)の速報値が2.9%増と2年ぶりの高い伸びになったことが好感された。グーグルの持ち株会社アルファベットが前日に好調な業績を発表したことも追い風となった。アルファベットは0.3%高で取引を終えた。

一方、ネット通販大手アマゾンは5.2%安。約9カ月ぶりの安値となった。前日の決算発表に際して、年末商戦を含む第4・四半期の多額の投資が収益に影響を及ぼすとの見通しが嫌気された。

週間ではダウが0.1%の上昇、S&Pとナスダックはそれぞれ0.7%と1.3%の下落だった。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では下げ銘柄が上げ銘柄を上回り、比率は1.49対1だった。ナスダックも1.41対1で下げが上げを上回った。

米取引所の合算出来高は約73億1000万株で、直近20営業日の平均である63億4000万株を上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 18161.19 -8.49 -0.05 18193.79 18257.06 18094.97

前営業日終値 18169.68

ナスダック総合 5190.10 -25.87 -0.50 5203.70 5232.35 5178.76

前営業日終値 5215.97

S&P総合500種 2126.41 -6.63 -0.31 2132.23 2140.72 2119.36

前営業日終値 2133.04

ダウ輸送株20種 8018.55 +3.59 +0.04

ダウ公共株15種 661.99 +1.92 +0.29

フィラデルフィア半導体 818.88 -4.86 -0.59

VIX指数 16.19 +0.83 +5.40

S&P一般消費財 619.65 -1.40 -0.23

S&P素材 293.05 +0.46 +0.16

S&P工業 493.49 +3.16 +0.65

S&P主要消費財 540.13 +2.52 +0.47

S&P金融 328.09 -1.33 -0.40

S&P不動産 187.00 +0.53 +0.29

S&Pエネルギー 510.77 -2.28 -0.45

S&Pヘルスケア 783.10 -17.41 -2.18

S&P電気通信サービス 157.87 -0.43 -0.27

S&P情報技術 800.66 -0.29 -0.04

S&P公益事業 245.95 +0.65 +0.27

NYSE出来高 9.68億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 17425 - 35 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 17405 - 55 大阪比

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