弱めの個人消費、株安や天候不順が影響=黒田日銀総裁

2016年10月28日(金)18時00分

[東京 28日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は28日の衆院財務金融委員会で、今年前半の弱めの個人消費について、株安や天候不順が影響したと述べた。ただ、雇用者所得の改善が続けば、先行きの個人消費は緩やかに増加していくとの見方を示した。宮本徹委員(共産)の質問に答えた。

総裁は個人消費の動向について「今年前半はやや弱めの動きとなっている」とし、要因について「年初来の株価下落による負の資産効果と、足元では台風など天候要因の影響があった」と語った。

もっとも、「雇用者所得は増えている」とし、「雇用・所得環境の着実な改善が続いていけば、消費は緩やかに増加していくのではないか」と述べた。

(伊藤純夫)

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