消費支出、9月は前年比-2.1% 天候不順続き7カ月連続減=総務省

2016年10月28日(金)10時02分

[東京 28日 ロイター] - 総務省が28日発表した9月の家計調査によると、全世帯(単身世帯除く2人以上の世帯)の消費支出は26万7119円となり、前年に比べて実質2.1%減少した。減少は7カ月連続。総務省は基調判断を「消費の弱い状況が続いている」に据え置いた。

季節調整済み全世帯消費支出は前月比2.8%増となり、2カ月ぶりに増加した。

ロイターが民間調査機関に行った聞き取り調査では前年比3.0%減が予測中央値だったが、結果はこれを上回った。

9月は、8月に続いて台風や長雨など天候不順が消費者の支出を抑制したとみられている。昨年に比べて休日が1日少なかったことも前年比での押し下げ要因になった。

項目別にみると、減少要因になったのは設備修繕・維持などの住居(前年比実質16.9%減)、外食などの食料(同2.0%減)、洋服など被服および履物(同13.6%減)などで、天候不順が影響したとみられる。

一方、8、9月と気温が高めとなったこともあり、エアコンなど家具・家事用品、電気代など光熱・水道は押し上げ方向に寄与した。

9月の勤労者世帯の実収入は1世帯当たり42万4553円となり、前年比で実質2.7%増と2カ月連続で増加した。名目は同2.2%増だった。

*内容を追加します。

(伊藤純夫 編集:山川薫)

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