有効求人倍率、9月は25年ぶり高水準 失業率も3.0%に改善
2016年10月28日(金)09時15分
[東京 28日 ロイター] - 総務省が28日発表した9月の完全失業率(季節調整値)は3.0%となり、前月から小幅改善した。厚生労働省が発表した同月の有効求人倍率(季節調整値)も1.38倍と前月から小幅上昇し、約25年ぶりの高水準となった。
雇用情勢は改善傾向が続いている。
完全失業率は、ロイターの事前予測調査で3.1%と予想されていた。
季節調整値でみた9月の就業者は前月比15万人減の6449万人。完全失業者は同8万人減の202万人となった。非労働力人口は同18万人増の4417万人となった。
この結果、完全失業率は前月から0.1%ポイント低下し3.0%となった。完全失業率が3.0%となるのは2カ月ぶりで、約21年ぶりの低い水準で推移している。原数値でみた就業者数や就業率、雇用者数なども改善基調が続いており、総務省では「雇用情勢は引き続き改善傾向で推移している」と判断している。
有効求人倍率は、ロイターの事前予測調査で1.37倍が見込まれていたが、結果はこれを上回った。1.38倍は1991年8月の1.40倍以来、25年1カ月ぶりの高水準となる。
新規求人倍率は2.09倍と前月から上昇。有効求人数は前月比0.4%増、有効求職者数は同0.6%減だった。
*内容を追加します。
(伊藤純夫 編集:田中志保)
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