ドル105円台前半、12月米利上げ観測で買い広がる=NY市場

2016年10月28日(金)06時36分

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが105円台前半まで上昇して一時3カ月ぶり高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げするとの観測を背景に、ドルが幅広く買われた。

終盤のドル/円は0.75%高の105.24円で、3カ月ぶり高値の105.34円まで上げる場面があった。アナリストによると、FRBの12月利上げ観測で米長期金利が一時約5カ月ぶりの高水準に跳ね上がったことが、ドル高/円安の原因になった。

午前中は堅調だったユーロ/ドルは直近で0.06%安の1.0900ドルに弱含んだ。ユーロは今月に入ってから対ドルで約3%下落している。

FXアナリティクスのパートナー、デービッド・ギルモア氏は「FRBが12月に利上げするのは明白で、恐らく来年も追加利上げに動くと市場参加者は見込んでいる」と指摘。ドルを保有し、ユーロは上がれば売る姿勢が市場では適切と考えられているようだと述べた。

CMEグループのFEDウオッチによると、市場が織り込むFRBの12月利上げ確率は78%で、26日に比べて小幅上昇した。

スウェーデン中央銀行が27日、将来の利下げの可能性が高まり、量的緩和拡大の用意があると表明したため、クローナが対ドルで急落。一時は2009年3月上旬以来の安値に沈んだ。

ポンド/ドルも直近で0.64%安の1.2167ドルに軟化した。

主要6通貨に対するドル指数は終盤に0.25%高の98.875。

ドル/円 NY終値 105.28/105.30

始値 104.68

高値 105.34

安値 104.64

ユーロ/ドル NY終値 1.0894/1.0900

始値 1.0923

高値 1.0942

安値 1.0883

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