ドルは104円半ば、輸出勢の売り意識し上値重い

2016年10月27日(木)12時27分

[東京 27日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、わずかにドル安/円高の104.38/40円だった。朝方は投機筋がドル買いで参入したが、上値の重さを確認し、買った分を売っていたという。きょうは月末スポット応当日にあたり、輸出勢のドル売りも観測された。

朝方104.40─50円台で推移していたドルは、午前9時過ぎにかけ104.69円まで上昇した後、失速した。「ロングで攻めた投機筋が105円近辺に並ぶ厚いドル売りに立ち向かえなかった」(国内金融機関)との声が出ていた。

仲値通過後は104円半ばでもみ合っていたが、黒田東彦日銀総裁の発言が伝わり始めた午前10時半過ぎから下押し圧力が強まり、一時104.35円まで下落した。「輸出勢の売りが入っていた。黒田総裁が円安を誘発するような発言をしなかったことも一部で材料視された」(同)との指摘が出ていた。

一方、104円前半では押し目買い需要があるといい、底堅さも意識されるという。

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