米国株式市場は下落、低調な企業の業績や見通しを嫌気

2016年10月26日(水)06時48分

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場は下落。同日発表された一連の企業決算や業績見通しが期待に沿う内容とならなかったことを嫌気した。

米家電大手ワールプールは10.8%安。需要が弱いとして第3・四半期の利益が市場予想を下回り、見通しも強さに欠けたことが売り材料とされた。米塗料メーカーのシャーウィン・ウイリアムズも見通しの軟調さが売りを誘い、10.9%下落した。こうした銘柄が売られたことに関し、住宅市場が盛り上がりを失ってきている可能性を指摘するアナリストもいる。

フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア株式調査アナリスト、キム・フォレスト氏は「ワールプールとシャーウイン・ウイリアムズのさえない業績は、住宅市場の鈍化を示しているのかもしれない」と指摘。そうした決算が米ホームセンター大手のホーム・デポや同業のロウズなどの株価の重しになった可能性があるとの見方を示した。ホーム・デポとロウズはこの日、いずれも3.5%安だった。

消費者向け製品を手掛ける企業では、米スポーツ用品2位のアンダーアーマーが13.2%値下がりした。四半期の売上高の伸びが過去6年で最低だったことが悪材料だった。一方、日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、決算で利益が市場予想を上回り、3.4%値上がりした。

オークブルック・インベストメンツの共同最高投資責任者、ピーター・ジャンコフスキス氏は「業績が予想を下回る企業もあって、株価は24日の大きな上昇を維持することができなかった」と分析。この日発表の決算結果は「まちまちだ」と評した。

トムソン・ロイター・エスティメーツによると、S&P500種企業の第3・四半期の利益は前年比1.7%増と持ち直しを示している。これまでに決算を発表した150社の75.3%は市場予想を上回る業績で、長期平均の63.5%よりも高い数値となった。

騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が1.53対1、ナスダックが2.17対1で、いずれも下げが優勢だった。

米取引所の合計出来高は約62億9000万株で、過去20営業日の平均である葯64億株を下回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 18169.27 -53.76 -0.30 18206.52 18241.69 18151.70

前営業日終値 18223.03

ナスダック総合 5283.40 -26.43 -0.50 5306.47 5310.27 5278.57

前営業日終値 5309.83

S&P総合500種 2143.16 -8.17 -0.38 2149.72 2151.44 2141.93

前営業日終値 2151.33

ダウ輸送株20種 8019.16 -37.28 -0.46

ダウ公共株15種 661.57 +3.99 +0.61

フィラデルフィア半導体 828.67 -1.12 -0.13

VIX指数 13.46 +0.44 +3.38

S&P一般消費財 629.16 -7.56 -1.19

S&P素材 293.09 -2.94 -0.99

S&P工業 491.90 -1.97 -0.40

S&P主要消費財 540.35 +1.59 +0.30

S&P金融 326.72 -0.74 -0.23

S&P不動産 193.62 -0.48 -0.25

S&Pエネルギー 513.29 -2.72 -0.53

S&Pヘルスケア 801.86 -2.49 -0.31

S&P電気通信サービス 156.70 -0.88 -0.56

S&P情報技術 808.82 -2.86 -0.35

S&P公益事業 246.07 +1.27 +0.52

NYSE出来高 8.39億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 17380 0 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 17350 - 30 大阪比

*内容を追加しました。

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