豪州大富豪、巨大牧場買収のメリット強調 中国社との共同買収案

2016年10月25日(火)11時37分

[シドニー 25日 ロイター] - 中国企業と組んで豪州最大の牧場の買収に名乗り上げている豪大富豪ジーナ・ラインハート氏は25日、共同買収案のメリットを訴える声明を発表した。

ラインハート氏が経営するハンコック・プロスペクティングは、中国の上海中房置業と共同で、豪牧場運営会社S・キッドマンの買収を提案している。提示額は3億6500万豪ドル(2億7800万ドル)。

これに対し、豪国内の牧場経営者で構成するBBHOはこのほど、3億8600万豪ドル規模の対抗買収案を提示した。

キッドマンの幹部は、ハンコックが優先交渉先だが、BBHOが正式な買収案を提示すれば、公正な立場で評価するとしている。

売却対象の牧場は、韓国並みの広さがあり、国内では海外企業による不動産の買収を警戒する声が出ている。

ハンコックの幹部は「当社の共同買収案は、オーストラリアの買収案だ」と表明。「(BBHOとの)大きな違いは、キッドマンの伝統を維持し、牧場に投資することだ」と強調した。

BBHOは同牧場の分割を計画している。

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