米JPモルガンの決済事業撤退、時期変更の必要も=FRB理事

2016年10月25日(火)06時54分

[24日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル理事は24日、米銀JPモルガン・チェースが政府証券決済事業から撤退する時期を変更する必要があるかもしれないと述べた。

パウエル理事はニューヨークでの会合向けの準備原稿で、JPモルガンが事業撤退で金融市場に混乱を引き起こさないことの重要性を公の場で認めていると指摘。

「今後2年で徐々に進めるという日程なら、大きな混乱を十分に回避できるはずだ」とする一方、「予期しない事態が起これば、その日程を調整する必要も出てくるかもしれない」と述べた。

現在、政府証券決済サービスを提供するのは、JPモルガンとバンク・オブ・ニューヨーク・メロンのみ。パウエル理事は「こうした重要な市場サービスに混乱が生じれば、金融の安定に深刻な結果をもたらす可能性がある」と指摘した。

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