米国株式市場は小反落、企業決算を消化

2016年10月21日(金)06時32分

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場は、企業決算が消化されるなかで方向感に欠ける展開となり、小反落して終了。通信株に売りが出たが、ヘルスケア銘柄が上昇し、相場を下支えた。

通信のベライゾン・コミュニケーションズは2.5%安。同社の第3・四半期決算は売上高が市場予想に届かなかったうえ、ワイヤレス契約者数の伸びも市場予想を下回った。S&P通信株指数は2%低下した。

AT&T株の下落も通信株を圧迫。AT&Tとメディア大手タイム・ワーナーの幹部が合併を含む多岐にわたるビジネス戦略について協議したとの報道を受け、AT&Tは1.9%下げたが、タイム・ワーナーは4.7%値上がりした。

クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(アメックス)は好調な四半期決算に加え、2016年度の業績見通しを引き上げたことが好感され、株価は9.0%上昇した。

だが損害保険のトラベラーズは四半期決算の大幅な減益が響いて5.8%下落。S&P金融株指数は0.02%の小幅安となった。

一方、ヘルスケアのダナハーは四半期決算の発表を受けて買われ、3.9%高。S&Pヘルスケア株指数は0.5%上がった。

TDアメリトレードのチーフ市場ストラテジスト、JJ・キナハン氏は「企業決算は特に金融株などが堅調な内容となっており、少なくとも短期的には好材料が多数出ている」と指摘。「そうは言っても、こうした動きは非常に低調な見通しに基づいている」と述べた。

S&P総合500種は、現時点で2142.60の100日移動平均が上値抵抗線となっている。

時間外取引では、四半期決算の発表を受けてマイクロソフトが一時、4.8%上昇した。

騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が1対1.37、ナスダックが1対1.16で、いずれも下げ銘柄が優勢だった。米取引所の合計出来高は約61億2000万株となり、過去20営業日平均の64億2000万株を下回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 18162.35 -40.27 -0.22 18161.87 18249.05 18129.07

前営業日終値 18202.62

ナスダック総合 5241.83 -4.58 -0.09 5238.20 5252.10 5216.05

前営業日終値 5246.41

S&P総合500種 2141.34 -2.95 -0.14 2142.51 2147.18 2133.44

前営業日終値 2144.29

ダウ輸送株20種 8036.34 -28.38 -0.35

ダウ公共株15種 658.31 -0.93 -0.14

フィラデルフィア半導体 816.72 +5.79 +0.71

VIX指数 13.75 -0.66 -4.58

S&P一般消費財 627.36 -0.92 -0.15

S&P素材 295.62 -0.17 -0.06

S&P工業 493.40 -2.64 -0.53

S&P主要消費財 532.24 -0.81 -0.15

S&P金融 326.19 -0.06 -0.02

S&P不動産 193.81 -0.67 -0.34

S&Pエネルギー 520.41 -0.48 -0.09

S&Pヘルスケア 812.61 +4.07 +0.50

S&P電気通信サービス 162.62 -3.34 -2.01

S&P情報技術 797.35 -1.86 -0.23

S&P公益事業 245.14 -0.16 -0.06

NYSE出来高 7.93億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 17305 + 125 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 17280 + 100 大阪比

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