英で自動運転車が公道を初走行、2020年までの導入目指す

2016年10月12日(水)09時17分

[ミルトンキーンズ 12日 ロイター] - 英国の公道で11日、自動運転車の試験走行が初めて行われた。2020年までに自動運転車の導入を目指す計画の一環。

自動運転車は2人乗りの電気自動車で、英南部ミルトンキーンズ市内の歩行者専用区域周辺の道を時速5マイル(8キロ)で走行。カーブを曲がり、歩行者が道を横断する際にはきちんと停止した。

使用された自動運転車は、仏ルノーの小型車をベースとしており、英オックスフォード大学から独立したソフト会社オックスボティカが開発した。

今回の試験走行に携わった、将来の交通システムを研究する英政府系トランスポート・システムズ・カタパルトのディレクター、ニール・フルトン氏はロイター通信に対し、「重要なのは、初めて自動運転車が英国の公道を走ったことだ」と強調。「自動運転車が自ら運転できること示せれば、信頼を得ることができる」と話した。

英政府は自動運転技術の開発や試験で、ハイテク企業や自動車メーカーを支援。世界で2025年までに約9000億ポンド(1.1兆ドル)規模に拡大すると予想されている自動運転関連産業を、英国内で育成したい考えだ。

同国政府は今年、2020年頃の自動運転車導入に備えて、保険ルールや交通規則の変更の検討を開始した。来年からは自動運転車の高速道路での試験走行が見込まれている。

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