インタビュー:村田製、ソニー電池事業買収を成長の武器に=社長
[千葉市 4日 ロイター] - 村田製作所の村田恒夫社長は4日、ロイターのインタビューで、ソニーから買収する電池事業について「相乗効果を出せる」と指摘し、成長戦略にとって「武器になる」と述べた。
<成長の柱に期待>
同社は7月下旬、ソニーから電池事業を買収すると発表した。金額は未公表。来年3月末に取引完了予定。村田社長は「ソニーの電池事業は携帯電話用や産業用に使われており、(村田製の電子部品と)市場的に補完できる。技術的なシナジーを出せる」と強調した。
スマートフォン向け電子部品への旺盛な需要を追い風に近年業績を急拡大させてきた村田製では、売上高に占めるスマホ関連の割合は6割に達している。成長鈍化が指摘されるスマホに次ぐ新たな成長領域の拡大が課題になっている。
村田社長は「電池はすごい武器になる。データセンター用のバックアップ電源やクルマ用のリチウムイオン電池、家庭用の定置型電池、IoT(モノのインターネット)向けなどすべて電池につながってくる。成長の大きな一つの柱になると期待している」と述べた。
スマホやパソコンなど生活に欠かせないリチウムイオン二次電池を世界で初めて商品化した歴史を持つソニーの電池事業だが、10年前には発火問題で大規模なリコールに追い込まれた。近年も「スマホ向けで有力な顧客に入れていなかった」(ソニーの吉田憲一郎副社長)ことで赤字体質に陥っていた。
村田社長は買収する事業の現状について、「シェアを少しずつ落としている。挽回して損益的にもしっかりしたものにしていく必要がある」とテコ入れする意向。「当社も生産技術力を持っているので、モノづくりでのコスト改善が強化できる」と語った。
<iPhone7は想定通り>
米アップルは9月16日に新製品「iPhone(アイフォーン)7」を発売。iPhone7向け電子部品販売について村田社長は「予定通りという感じだ。多いわけでも少ないわけでもない」と述べた。
半導体や電子部品、液晶ディスプレーなどのメーカ―では、スマホ関連需要の成長鈍化を指摘する声が今年に入って増えていた。ただ、中国のスマホメーカーの業況が好調とされ、一時期の懸念が薄らいでいる。
村田社長は「中国スマホがある程度好調なのは間違いない。(スマホに塔載される)部品点数がコンスタントに伸びている」と指摘した。
(インタビューアー:浜田健太郎 山崎牧子)
(浜田健太郎 山崎牧子)
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