世界外貨準備のドル比率低下、円は上昇=IMF

2016年10月1日(土)03時10分

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)が公表したデータによると、第2・四半期の世界の外貨準備に占めるドルの割合は63.4%と、前四半期の63.6%から低下した。米景気減速への懸念のほか、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受け円などに資金が流れた。

ユーロの比率は20.4%から20.2%に低下した。同比率は第1・四半期に上昇に転じるまでは8四半期連続で低下していた。

円の比率は4.5%と、4.1%から上昇。ウエスタン・ユニオン・ビジネスソリューションズの首席市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「世界的に先行き不透明感が高まるなか、円に対しては安全通貨として大きな引き合いが見られた」としている。

世界の外貨準備は10兆9900億ドルと、前四半期の10兆9400億ドルから増加した。

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