前場の日経平均は反落、金融株安や円高警戒感が重し

2016年9月30日(金)11時53分

[東京 30日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比258円10銭安の1万6435円61銭と反落した。ドイツ銀行をめぐる懸念の再燃が重しとなり、銀行や保険など金融株を中心に売りが先行。円高警戒感からトヨタなど外需株も売りに押され、日経平均は一時285円安となった。日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ期待などが支えとなったが、戻りは限定的だった。

日経平均の前場の高安値幅は72円程度と小幅なレンジにとどまり、前場時点の東証1部の売買代金も8914億円と低水準だった。岡三証券シニアストラテジストの小川佳紀氏は「投資家の視点は来週に発表が相次ぐ米経済指標に移り、朝方の売買一巡後は様子見ムードだ。直近の米指標は市場予想を下回るケースが増えており、来週発表の数値が良くなければドル安/円高を通じて日本株の下押し圧力になりかねない」と指摘した。

東証1部の騰落数は、値上がり277銘柄に対し、値下がりが1606銘柄、変わらずが93銘柄だった。

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