消費支出、8月は前年比-4.6% 天候不順で6カ月連続減=総務省

2016年9月30日(金)10時11分

[東京 30日 ロイター] - 総務省が30日発表した8月の家計調査によると、全世帯(単身世帯除く2人以上の世帯)の消費支出は27万6338円となり、前年に比べて実質4.6%減となった。減少は6カ月連続。総務省は基調判断を「消費の弱い状況が続いている」に据え置いた。

季節調整済み全世帯消費支出は前月比3.7%減となり、2カ月ぶりに減少した。

ロイターが民間調査機関に行った聞き取り調査では前年比2.5%減が予測中央値だったが、結果はこれを下回った。

8月は項目別に見ても多くが減少しており、台風など天候不順が影響したほか、休日が前年よりも1日少ない日並びの要因もあったとみられる。

具体的には交際費など「その他の消費支出」や、設備修繕・維持など「住居」、自動車購入やガソリンなど「交通・通信」に対する支出の減少が押し下げ要因となった。また、外食やエアコンなど家庭用耐久財も不調だった。

8月の勤労者世帯の実収入は、1世帯当たり48万0083円となり、前年比で実質1.5%増と2カ月ぶりに増加した。名目は同1.0%増だった。

*内容を追加しました。

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