米利上げを急ぐ必要はない=ミネアポリス連銀総裁

2016年9月30日(金)06時34分

[29日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は29日、インフレ期待が安定し、インフレ率が連邦準備理事会(FRB)の目安、2%を下回る現状で、利上げを急ぐ必要はないとの認識を表明した。

サウスダコタ州のタウンホール会合で発言した。総裁は、インフレ率が上昇しすぎた場合の抑制手段がFRBにあると指摘。利上げ時期を長期間待ち続けるほうが、性急な利上げよりリスクが低いとした。

経済成長は依然として相当ぜい弱だが、景気後退が目前に迫る状況を示すデータは無いとの認識を説明。仮に景気後退に陥れば、対抗手段は豊富に存在するとした。ただ、他国中銀のようにマイナス金利の導入が必要となる公算は小さいとの見方を示した。

総裁はまた、FRBの決定に政治的な影響は皆無との認識を示した。「金利で意見が一致しない人でも、政治(の影響)に関する考えは同じだ」と述べた。

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