米国株は反落、銀行株やアップルに売り
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は反落。ドイツ銀行
一部のヘッジファンドがドイツ銀のポジションを引き揚げたとの報道を受け、S&P金融株指数は1.49%下落。ドイツ銀の米預託証券(ADR)は6.7%下げた。
ウェルズ・ファーゴのジョン・スタンプ最高経営責任者(CEO)が従業員の不正行為に適切に対処しなかったとして議員から批判を浴び、同行の株価が2.07%下げたことも、銀行セクターの弱気心理に手を貸した。
シティグループは2.28%、JPモルガン・チェースは1.59%、それぞれ下げた。
グローバル・マーケッツ・アドバイザリー・グループのシニア・マーケット・ストラテジスト、ピーター・ケニー氏は「ドイツ銀の話は株式市場に非常に長い影を落とした。この話は、金融センターの大手銀行が深刻な問題を抱えるという恐怖感を呼び起こしている面があり、前回そうした話題が出たのは金融危機の時だった」と話した。
アップルはバークレイズが目標株価を引き下げたため、1.55%下落。医薬品のメルクとジョンソン・エンド・ジョンソンも下げ、S&Pヘルスケア指数は1.84%下落した。
通信用半導体大手のクアルコムは、オランダの半導体大手NXPセミコンダクターズを買収する方向で交渉中との報道で6.3%上昇。NXP株は16.88%の急騰となった。
S&P500指数は年初から5%上昇し、トムソン・ロイター・データストリームによると予想株価収益率(PER)は16倍と、過去10年間の平均14倍を上回っている。
USバンクのマイク・ビール氏は「PERは目いっぱい高くなっている。ボラティリティが高まってもおかしくない」と警戒感を示した。
市場の不安心理を示すCBOEボラティリティ指数は14%上昇した。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が3.87対1、ナスダックが3・09対1で、いずれも下げ銘柄の方が多かった。
米取引所の合算出来高は約77億株で、直近20営業日の平均である70億株を上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 18143.45 -195.79 -1.07 18322.88 18366.23 18091.64
前営業日終値 18339.24
ナスダック総合 5269.15 -49.39 -0.93 5311.31 5317.00 5254.52
前営業日終値 5318.55
S&P総合500種 2151.13 -20.24 -0.93 2168.90 2172.67 2145.20
前営業日終値 2171.37
ダウ輸送株20種 7984.86 -20.08 -0.25
ダウ公共株15種 673.19 -10.02 -1.47
フィラデルフィア半導体 822.64 +10.17 +1.25
VIX指数 14.02 +1.63 +13.16
S&P一般消費財 630.79 -3.38 -0.53
S&P素材 297.74 -2.17 -0.72
S&P工業 500.69 -4.02 -0.80
S&P主要消費財 541.27 -4.86 -0.89
S&P金融 316.31 -4.78 -1.49
S&P不動産 201.86 -2.57 -1.26
S&Pエネルギー 513.68 -0.44 -0.09
S&Pヘルスケア 825.30 -15.44 -1.84
S&P電気通信サービス 171.09 -0.33 -0.19
S&P情報技術 797.28 -4.51 -0.56
S&P公益事業 250.56 -3.69 -1.45
NYSE出来高 10.01億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 16560 - 160 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 16525 - 195 大阪比
*内容を追加して再送します。
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