米FRB議長がストレステスト変更検討、大手行の資本要件厳格化へ

2016年9月29日(木)00時50分

[ワシントン 28日 ロイター] - イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は、年次ストレステスト(健全性審査)を変更するとともに、結果を受けて銀行の資本バッファー要件を設定することを検討していると明らかにした。

下院金融サービス委員会で証言した。経済や金融政策の見通しに関する言及はなかった。

審査手法やプロセスに関し複数の変更を検討しており、現行の資本保全バッファーについては、今後は「テスト結果に基づき、各行ごとのリスク度合いに応じたバッファー水準を設定する」と表明。これに伴い、国際金融システム上重要とされる米銀大手8行については、資本要件がかなり厳しくなるとの見方を示した。

大手銀や地銀は足元、全般的に十分な資本を備え、利益を生み出しているほか、商工業融資も伸びていると指摘。同時に各行とも近年、金利やそれ以外の収入の伸び悩みといった課題に直面していると述べた。

また中小地銀については、金融規制改革法(ドッド・フランク法)の下で銀行の自己勘定取引を制限する「ボルカールール」などの適用対象外とすることを議会は検討すべきとした。

こうしたなか、ブレイナードFRB理事と米大統領選民主党候補クリントン氏との接触を認識しているかとの質問には「認識していない」と回答した。

*内容を追加して再送します。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ