前場の日経平均は小幅高、為替にらみで方向感欠く

2016年8月30日(火)11時55分

[東京 30日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比5円83銭高の1万6743円32銭と小幅に続伸した。外為市場で円安が一服したことに加え、日本株は前日大幅高となった反動もあり、朝方から利益確定売りが先行。寄り付き後に一時前日比59円安まで下げたが、ドル/円が102円台に戻すと為替に連動した先物買いなどでプラスに転じた。前場の東証1部売買代金は6175億円と薄商いだった。

米利上げが意識される中で、前日の米国株が上昇したことは相場の支えになった。米景気拡大への期待などで素材株や電子部品株などの一角が物色された。市場では「商いは盛り上がらないものの、物色範囲は徐々に広がっている。好業績株にも買いが継続するなど地合いは悪くない」(内藤証券投資調査部部長の浅井陽造氏)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がり772銘柄に対し、値下がりが1010銘柄、変わらずが179銘柄だった。

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