消費支出、7月は前年比 -0.5% 5カ月連続で減少=総務省

2016年8月30日(火)09時24分

[東京 30日 ロイター] - 総務省が30日発表した7月の家計調査によると、全世帯(単身世帯除く2人以上の世帯)の消費支出は27万8067円で、前年比で実質0.5%減となった。減少は5カ月連続。

総務省は基調判断を「消費の弱い状況が続いている」に据え置いた。

季節調整済み全世帯消費支出は前月比2.5%増となり、3カ月ぶりに増加した。

ロイターが民間調査機関に行った聞き取り調査では前年比0.9%減が予測中央値だった。

消費支出の減少に最も影響したのは自動車購入で、7月は販売側の統計でも新車、中古車ともに振るわなかった。軽自動車は燃費不正問題の影響が続いている。国内外のパック旅行や婦人服なども減少した。

一方、増加に寄与したのは、設備修繕・維持などのリフォーム関連で、6月が天候不順だったこともあり、7月に後ずれした需要もあるとみられる。エアコンや電気洗濯機などの白物家電も好調だった。

7月の勤労者世帯の実収入は、1世帯当たり57万4227円となり、前年比で実質1.8%減と2カ月ぶりに減少した。名目は同2.2%減だった。

*内容を追加します。

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