正午のドルは102円前半、実需筋などの売りが上昇スピード抑制

2016年8月29日(月)12時31分

[東京 29日 ロイター] - 正午のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の102.12/14円だった。米連邦準備理事会(FRB)高官の発言をきっかけとしたドル買いの流れが続き、約2週間ぶりの高値をつけた。ただ「久々の102円台ということで実需筋などから売りが出やすい」(国内金融機関)といい、じりじりとした上昇となっている。

ドルは朝方の安値101.84円をつけた後、しばらく102円ちょうどを挟んでもみ合いとなった。国内輸出企業や利益確定の売りをこなしていたとみられる。その後、午後11時過ぎから正午にかけて小幅に強含み、一時102.21円まで上昇した。

目先、チャート上のドル/円の上値めどは8月8日高値102.66円で、それを上抜ければ103円ちょうどが視野に入ってくるという。9月2日の雇用統計にむけて米国の早期利上げ期待が維持されやすいとみられ、下値は101.40─50円付近で底堅いとの見方も出ていた。

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