前場の日経平均は366円高、円安好感で大幅反発

2016年8月29日(月)12時06分

[東京 29日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比366円81銭高の1万6727円52銭と大幅に反発した。米連邦準備理事会(FRB)当局者の利上げに前向きな発言を材料にドル高/円安が進行し、輸出企業の採算悪化懸念が後退。朝方から自動車、電機などの輸出株に買いが先行した。為替が1ドル102円台まで円安に振れると、一段高となったが、買い一巡後は戻り待ちの売りに押され、もみ合う展開だった。

目先の1ドル100円割れリスクが後退し、投資家心理は改善しつつある。過度な円高懸念が後退すれば、日本株の出遅れ修正が期待できるとの見方も広がった。8月期決算銘柄の権利落ちに伴い小売の一角は下げたが、相場全体に与える影響は限定的だった。市場では「FRBの筋書きが見えつつあることで、長期運用資金も徐々にリスクを取りやすい環境になりそうだ」(むさし証券ストラテジストの中島肇氏)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がり1515銘柄に対し、値下がりが362銘柄、変わらずが87銘柄だった。

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