8月米雇用統計などの指標に注目=今週の米株市場

2016年8月29日(月)07時35分

[サンフランシスコ 26日 ロイター] - 29日に始まる週の米国株式市場では、8月の米雇用統計などの各種経済指標が注目されている。結果次第では米追加利上げの時期をめぐる観測が変わり、過去最高値を記録した株式相場が大きく変動する可能性がある。

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は、ワイオミング州ジャクソンホールでの年次経済シンポジウムで「利上げへの論拠が強まってきた」と発言した。

プルデンシャル・ファイナンシャルのマーケットストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、イエレン議長は市場に追加利上げを意識させたとし、8月の米雇用統計に注目が集まっていると指摘した。

ロイターがまとめたエコノミスト調査によると、8月の非農業部門雇用者数は18万人増加が見込まれている。7月は25万5000人増加した。失業率は4.8%に改善すると見込まれている。

29日には米個人所得・個人支出、30日には消費者信頼感指標、1日には8月米自動車販売台数が発表される。

S&P総合500種は26日、5営業日連続で下落したが、今月つけた過去最高値よりも1%安の水準にとどまっている。

バンク・オブ・モントリオールのグローバル・アセット・マネジメント部門のシニア・インベストメント・ストラテジスト、ジョン・アダムス氏は、消費者信頼感や雇用の堅調が指標で示されれば、現在の株式相場が下支えされる、との見方を示した。

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