正午のドルは100円半ば、イベント待ちで方向感欠く

2016年8月26日(金)12時35分

[東京 26日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の100.46/48円だった。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を前に市場は「完璧なイベント待ち」(国内金融機関)姿勢で、ドル/円は方向感なく推移した。

ドルは午前8時半頃にきょうの高値100.59円をつけた後、日経平均株価の下げ幅拡大に連れ安となった。一時100.38円まで下押しされたが、仲値付近に輸入企業のドル買い/円売りフローが流入して反発。正午にかけて100.40─50円台でもみあった。

朝方に発表された7月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は前年同月比0.5%低下と予想に比べて弱い内容だったが、相場の反応は限定的だった。

イエレン議長の講演は今晩の午後11時から始まる予定。講演テーマは「FRBの金融政策のツールキット」と大局的なもののため、短期の方針についての言及はそれほどないとみる向きも多い。「年内の利上げは適切としながらも、今後の経済データを見極める必要があるとして、市場にショックを与えないような表現になるのではないか」(外為アナリスト)との声が出ていた。

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